桧山珠美
著者のコラム一覧
桧山珠美コラムニスト

大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」に「今月のダラクシー賞」を長期連載中。

テレビ欄に「終」マークがあるとつい見てしまう 3月終了の番組を総マクリ!

公開日: 更新日:

 最終回を迎える番組が多くなってきた。これで見納めかと“(終)”マークがついた番組はつい見てしまう。終わっても仕方がない番組、名残惜しい番組……。

 まずNHK。5年間放送した「日本人のおなまえ」が最終回。さすがに名前だけではネタがなくなり、食べ物や地名などにネタを広げたが、万策尽きたか。赤木野々花アナは春からは「サタデーウオッチ9」のキャスターに決まって大忙しだが、対照的に心中穏やかではないのが古舘伊知郎だろう。まだまだ働き盛りの古舘が「ゴゴスマ」(TBS系)の曜日コメンテーターのみに。「たけしのその時カメラは回っていた」も終了する。発掘映像から歴史の真実に迫るもので永遠にやれそうだが。たけしのギャラが高すぎた?

 そのたけし、テレビ東京系「レベチな人、見つけた」も終了。「たけしの誰でもピカソ」「たけしのニッポンのミカタ!」と25年続いたテレ東とたけしの蜜月も終了。TBS系「新・情報7daysニュースキャスター」からも卒業、長きにわたりさんま、タモリとともに「お笑いビッグ3」とあがめられたが、ついにフェードアウトしていくのか。

ビートたけしはフェードアウト?

 たけしの最後の出演となった19日の「情報7daysーー」では1時間放送を早め、たけしとの13年半を振り返ったが、過去のいいとこばかりを集めた映像というのを差し引いても機敏な動きと威勢のいいしゃべりはさすが。

 日テレ系は10年続いた「今夜くらべてみました」、14年続いた「人生が変わる1分間の深イイ話」が共に終了。吉本芸人の番組がどんどん終わる気がする。

 テレビ朝日系「トリニクって何の肉!?」も気がつけば終了。ひな壇を使った大人数のクイズ番組はこのご時世厳しい。


短かった?お笑い第7世代ブーム

 TBS系「霜降りミキXIT」も終了。第7世代ブームに乗っかろうと作られた番組だが、その寿命はことのほか短く、14日が最終回。ミキが新型コロナに感染のため、出演しないままに番組は終了した。TBSは鳴り物入りで始めた霜降り明星の「オトラクション」もシレッと終わらせた。

 フジテレビ系「アウト×デラックス」。アウトな人を見せ物小屋的に出すのは難しくなったか、あるいはマツコ・デラックスがフジに見切りをつけたか。マツコは「ホンマでっか!?TV」を卒業、次に「アウト」。マツコに見放されたフジはますます窮地に……。

 フジ系の「痛快TVスカッとジャパン」も終了。再現ドラマのクオリティーが高く、そこから木下ほうかのイヤミ課長、小林麻耶のぶりっ子悪女などの人気キャラが次々と生まれた。木下自身も番組をきっかけにブレークしたが、番組終了の翌々日、例の「性加害報道」で渦中の人に。最終回で泣いていたあの姿はなんだったのかという思いだ。最終回の放送後だったのはせめてもの救い。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    西武フロントの致命的欠陥…功労者の引き留めベタ、補強すら空振り連発の悲惨

    西武フロントの致命的欠陥…功労者の引き留めベタ、補強すら空振り連発の悲惨

  2. 2
    西武の単独最下位は誰のせい? 若手野手の惨状に「松井監督は二軍で誰を育てた?」の痛烈批判

    西武の単独最下位は誰のせい? 若手野手の惨状に「松井監督は二軍で誰を育てた?」の痛烈批判

  3. 3
    巨人・小林誠司の先制決勝適時打を生んだ「死に物狂い」なLINE自撮り動画

    巨人・小林誠司の先制決勝適時打を生んだ「死に物狂い」なLINE自撮り動画

  4. 4
    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

  5. 5
    花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも

    花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも

  1. 6
    日本ハムは過去2年より期待できそう 新外国人レイエスが見せつけた恐るべきパワー

    日本ハムは過去2年より期待できそう 新外国人レイエスが見せつけた恐るべきパワー

  2. 7
    大谷はアスリートだった両親の元、「ずいぶんしっかりした顔つき」で産まれてきた

    大谷はアスリートだった両親の元、「ずいぶんしっかりした顔つき」で産まれてきた

  3. 8
    【中日編】立浪監督が「秘密兵器」に挙げた意外な名前

    【中日編】立浪監督が「秘密兵器」に挙げた意外な名前

  4. 9
    WBCの試合後でも大谷が227キロのバーベルを軽々と持ち上げる姿にヌートバーは舌を巻いた

    WBCの試合後でも大谷が227キロのバーベルを軽々と持ち上げる姿にヌートバーは舌を巻いた

  5. 10
    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗

    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗