元ちとせ語る「平和や人々の幸せを歌う自分でありたい」デビュー20周年、決意新たに

公開日: 更新日:

メッセージを伝えられる歌い手にならなくては

 事務所に入って4年目、2002年に「ワダツミの木」でメジャーデビュー。約90万枚のセールスを記録。翌年、シンガーとしてのマインドが大きく変わった。

広島のイベントで歌った後、観光気分で広島平和記念資料館を訪れました。ところが、そこにはすさまじい記録があった。原爆が投下された街の写真や展示物はあまりにも衝撃的で、戦争の悲惨な現実を知らずに育った自分が恥ずかしかった。メッセージを伝えられる歌い手にならなくてはいけないと思いました」

 2005年、坂本龍一のプロデュースとピアノにより、原爆ドームの前で「死んだ女の子」を歌った。原爆投下で命を失った7歳の女の子を主人公にした反戦の歌である。

「あれからずっと、平和や人々の幸せを歌う自分でありたいと思い続けています。今回のアルバム『虹の麓』も、ストレートな反戦歌ではありませんが、平和への祈りや思いを込めています」

(取材・文=神舘和典)

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  2. 2

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  3. 3

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  4. 4

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  5. 5

    (5)「名古屋-品川」開通は2040年代半ば…「大阪延伸」は今世紀絶望

  1. 6

    「好感度ギャップ」がアダとなった永野芽郁、国分太一、チョコプラ松尾…“いい人”ほど何かを起こした時は激しく燃え上がる

  2. 7

    衆院定数削減の効果はせいぜい50億円…「そんなことより」自民党の内部留保210億円の衝撃!

  3. 8

    『サン!シャイン』終了は佐々木恭子アナにも責任が…フジ騒動で株を上げた大ベテランが“不評”のワケ

  4. 9

    ウエルシアとツルハが経営統合…親会社イオンの狙いは“グローバルドラッグチェーン”の実現か?

  5. 10

    今井達也の希望をクリアするメジャー5球団の名前は…大谷ドジャースは真っ先に“対象外"