著者のコラム一覧
てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。最新著「王者の挑戦『少年ジャンプ+』の10年戦記」(集英社)、伝説のテレビ演出家・菅原正豊氏が初めて明かした番組制作の裏側と哲学をまとめた著者構成の「『深夜』の美学」(大和書房)が、それぞれ絶賛発売中!

「筋肉は裏切っていけない」という境地に 先駆者なかやまきんに君の悩み

公開日: 更新日:

 その直後、NSC卒業前から「わらいのじかん」(テレビ朝日系)で松本人志と共演、さらに芸歴1年で「めちゃ×2イケてるッ!」(フジテレビ系)や「スポーツマン№1決定戦」(TBS系)に出演するなど、それまでいなかった筋肉キャラで順風満帆なスタートを切った。

 だが、本人としては「データがまったくないので。いきなり筋肉の人が出てきて、『ワーッ』って言って、それがお笑いになるかどうかの実例がないんです。もう全部手探りでした。とりあえずスベるしかなかった」(文芸春秋「文春オンライン」22年2月18日)と先駆者ゆえの悩みを抱えていた。そして2005年、同じ筋肉キャラのレイザーラモンHGが大ブレーク。仕事が激減し、このままではいけないと翌年「筋肉留学」に旅立った。

 勉強に専念していたため、帰国時は激痩せしていた上、仕事もなかった。そこで「筋肉の原点」に返り、トレーニングを続けると、15年にボディービルの大会で結果を残し、ワイドショーなどで露出が増加。それに伴って、いち早く始めていたYouTubeが人気に。バラエティー番組にも多く呼ばれるようになった。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 2

    農水省ゴリ押し「おこめ券」は完全失速…鈴木農相も「食料品全般に使える」とコメ高騰対策から逸脱の本末転倒

  3. 3

    TBS「ザ・ロイヤルファミリー」はロケ地巡礼も大盛り上がり

  4. 4

    維新の政権しがみつき戦略は破綻確実…定数削減を「改革のセンターピン」とイキった吉村代表ダサすぎる発言後退

  5. 5

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  1. 6

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  2. 7

    粗品「THE W」での“爆弾発言”が物議…「1秒も面白くなかった」「レベルの低い大会だった」「間違ったお笑い」

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  5. 10

    巨人阿部監督の“育成放棄宣言”に選手とファン絶望…ベテラン偏重、補強優先はもうウンザリ