著者のコラム一覧
荒木経惟写真家

1940年、東京生まれ。千葉大工学部卒。電通を経て、72年にフリーの写真家となる。国内外で多数の個展を開催。2008年、オーストリア政府から最高位の「科学・芸術勲章」を叙勲。写真集・著作は550冊以上。近著に傘寿記念の書籍「荒木経惟、写真に生きる。荒木経惟、写真に生きる。 (撮影・野村佐紀子)

<111>ファインダーの中にすべてがある オレにとっては「楽園」なんだよ

公開日: 更新日:

 この連載、最初は20回って予定だったんだよね。オレが80歳になった傘寿の年だから「傘寿を語る」だけど、それから2年以上続いてね、「傘寿に語る」とかにすればよかったんじゃないかな。

 これ読んでるの、いるんだよねぇ~(笑)。よく医者にさ、「センセイ、日刊ゲンダイの<天才アラーキー>、読んでますよ」って、見てるよって言われるんだよ。医者にね、先生に言われるんだよね(笑)。

 草間さんの話をしたけど、今度の展覧会に出してる新作、いいよなあ(連載108「草間彌生さん(3)」に掲載)。新作だからなぁ、それが一番いいよ。(作品が)“生きてる”っていうのがね。「内面の肖像画」だな、自分のね。素晴らしいよ。やっぱりね、自分のことになっちゃうんだな、絵描きは。結局、自分にたどり着くんだなぁ。草間さん、強靱だねぇ、すごいよ。

 オレはね、冗談気味に、気をつけなくちゃ、テッペンに登らないように、八合目から御来光を見るぐらいにしとかないとって思ってるんだよ。悟りひらいちゃうと、間違えちゃうじゃない、自分がね。オレの血液に注入するのが「人妻エロス」ですよ。血液の流れをね、枯れないように(笑)(連載109に荒木のライフワーク「人妻エロス」掲載)。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ヤクルト村上宗隆と巨人岡本和真 メジャーはどちらを高く評価する? 識者、米スカウトが占う「リアルな数字」

  2. 2

    大山悠輔が“巨人を蹴った”本当の理由…東京で新居探し説、阪神に抱くトラウマ、条件格差があっても残留のまさか

  3. 3

    中山美穂さんの死を悼む声続々…ワインをこよなく愛し培われた“酒人脈” 隣席パーティーに“飛び入り参加”も

  4. 4

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  5. 5

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  1. 6

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  2. 7

    豊作だった秋ドラマ!「続編」を期待したい6作 「ザ・トラベルナース」はドクターXに続く看板になる

  3. 8

    巨人・岡本和真の意中は名門ヤンキース…来オフのメジャー挑戦へ「1年残留代」込みの年俸大幅増

  4. 9

    悠仁さまは東大農学部第1次選考合格者の中にいるのか? 筑波大を受験した様子は確認されず…

  5. 10

    中山美穂さんが「愛し愛された」理由…和田アキ子、田原俊彦、芸能リポーターら数々証言