著者のコラム一覧
てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。最新著「王者の挑戦『少年ジャンプ+』の10年戦記」(集英社)、伝説のテレビ演出家・菅原正豊氏が初めて明かした番組制作の裏側と哲学をまとめた著者構成の「『深夜』の美学」(大和書房)が、それぞれ絶賛発売中!

88歳でBLにハマり…東海林のり子の現場主義を支える類まれな好奇心

公開日: 更新日:

 娘からは「怖いよ」と言われたが、逆に「それは面白そうだから行ってみようかな」(ぴあ「ウレぴあ総研」2013年9月30日)と思うのが、数多くの事件現場に足を運んだ東海林たるゆえんだ。

 実際に会った彼らは、礼儀正しくイメージが一変し、一気にファンになった。そこでまだ「ビジュアル系」という呼び名も定着していなかった1991年に「おはよう!ナイスデイ」で反対を押し切りXを特集。その反響は凄まじかった。東海林には、親に反対されてライブに行けないといったティーンからの相談の手紙も届くようになった。すると、その子の家に電話をかけ親を説得したこともあったという。

 東海林は「私たちリポーターは現場に行って、彼らが見落としたものを一生懸命リポートしました」(扶桑社「日刊SPA!」21年6月4日)とあくまでも「現場」にこだわった。なにか事件が起きると「到着が遅れれば、それだけ近くに行く機会が失われてしまう。早く着けば、それだけ発見もある」(扶桑社「日刊SPA!」21年5月7日)と真っ先に「現場」に向かい、生々しい状況を伝え続けた。

 そこにはもちろん、使命感もあっただろう。だが、それ以上に、「面白そうだから」と怖いロックバンドに会いに行き、88歳になってもBLドラマに偏見なくハマるという類いまれな好奇心があったからに違いない。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    北島三郎(3)「北島ファミリー」の長女・原田悠里が語る御大

  2. 2

    バナナマン日村が簡単に復帰できそうにない「もう1つの理由」…レギュラー11本抱える人気者のジレンマ

  3. 3

    「マクドは健康保険と年金に加入できてよかった」 シニアが働き続けるために必要なこととは?

  4. 4

    東京・蒲田の2駅結ぶ蒲蒲線、大田区と地元を取材して分かった実現のハードルと地元の思い

  5. 5

    NHK夏の音楽特番「うたであえたら」は北川景子のMCが見事 カオスと化した近年の紅白はお手本に

  1. 6

    菊池風磨はジャニー喜多川氏の“推薦”もあって慶大総合政策学部に進学 仕事の合間に1日10時間の猛勉強

  2. 7

    KDDIが楽天モバイルへの「ローミング」終了でライバルの“品質低下”を狙い撃つ

  3. 8

    豊昇龍が長期離脱で大の里までピンチ! “ひとり横綱”の重圧で「共倒れ」にならないか

  4. 9

    徳川光圀(1)水戸黄門は全国漫遊などしていない 主に出かけたのは江戸と領地の往復

  5. 10

    永野芽郁がキャバ嬢で「復帰」もM!LKファンやきもき…共演するかもしれない佐野勇斗への“キラー”ぶり警戒