井ノ原快彦の独占インタビューに“ティアラ”のモヤモヤ…カレンダー利権巡るスキャンダル潰しの思惑

公開日: 更新日:

ビートたけしの「再婚・独立騒動」と酷似

 お笑い界の大御所、ビートたけしは以前、新潮社発行の月刊誌「新潮45」(休刊)で連載を持ち、多数の書籍を出版。新潮社のドル箱的存在だった。

「14年7月に『週刊文春』が『ビートたけし不倫&離婚決意と100億円愛人』と報じ、たけしの愛人スキャンダルの口火を切りました。ところが、新潮は後追いしませんでした。たけしはかなり前から『直木賞が取りたい』と新潮社の幹部に話していて、その思いはお笑いコンビ『ピース』の又吉直樹が小説『火花』で芥川賞を受賞したことでさらに強くなった」というのは、たけしの元マネージャー。

「たけしのその思いに対して、新潮社の幹部は、『直木賞が欲しいなら、ゴーストライターを使わずに自分で書きなさい』とアドバイスしたといいます。たけしは直木賞に影響力を持つというライターを通じて、文藝春秋から小説を出版するようになった。それが、結果的に週刊文春のスキャンダル封じに役立ったんです」(前出・元マネージャー)

 時を同じくして、たけしは自ら設立した「オフィス北野」から18年3月に独立し、騒動となった。週刊新潮は「殿ご乱心の声も上がる電撃独立の舞台裏」というタイトルで当時、愛人でその後、再婚した女性から「洗脳されている」と報じた。

「たけしはまさか、新潮が自分のスキャンダルを報じるとは夢にも思わなかった。激怒して、親しい新潮社幹部に『出版権を引き上げる』と抗議した。しかし、『出版と週刊誌は別。新潮の報道を止めることはできない』と突っぱねて以来、新潮と喧嘩状態が続いています」(たけしの元事務所関係者)

 文春は独立騒動についてはスルー。その後もたけしのスキャンダルは出版優先で黙認している。

「たけしのときと同様の手法で、ジャニーズ事務所も新潮社を黙らせた形となった。この手法はAKB48総合プロデューサーの秋元康サイドが、メディアに広告を出したり、AKB利権を渡してマスコミを黙らせてきた方法と酷似してますよ」(前出・芸能ライター) 

 藤島ジュリー景子社長は元旦の日経新聞に広告を出している。

「『明日の“私たちへ”一歩づつ』という見出しのメッセージ広告に連動するかのように、井ノ原の独占インタビューが配信された。果たして、効果があったかは疑問です」(大手芸能プロダクション役員)

 今後も、大手芸能プロがメディアを利用してスキャンダル封じに転じることが予想される。

(本多圭/芸能ジャーナリスト)

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  2. 2

    不慮の事故で四肢が完全麻痺…BARBEE BOYSのKONTAが日刊ゲンダイに語っていた歌、家族、うつ病との闘病

  3. 3

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  4. 4

    国分太一の先行きはさらに険しくなった…「答え合わせ」連呼会見後、STARTO社がTOKIOとの年内契約終了発表

  5. 5

    長嶋茂雄引退の丸1年後、「日本一有名な10文字」が湘南で誕生した

  1. 6

    南原清隆「ヒルナンデス」終了報道で心配される“失業危機”…内村光良との不仲説の真相は?

  2. 7

    100均のブロッコリーキーチャームが完売 「ラウール売れ」の愛らしさと審美眼

  3. 8

    文春が報じた中居正広「性暴力」の全貌…守秘義務の情報がなぜこうも都合よく漏れるのか?

  4. 9

    AKB48が紅白で復活!“神7”不動人気の裏で気になる「まゆゆ」の行方…体調は回復したのか?

  5. 10

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    これぞ維新クオリティー!「定数削減法案」絶望的で党は“錯乱状態”…チンピラ度も増し増し

  3. 3

    「おこめ券」迫られる軌道修正…自治体首長から強烈批判、鈴木農相の地元山形も「NO」突き付け

  4. 4

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった

  5. 5

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  1. 6

    12月でも被害・出没続々…クマが冬眠できない事情と、する必要がなくなった理由

  2. 7

    やはり進次郎氏は「防衛相」不適格…レーダー照射めぐる中国との反論合戦に「プロ意識欠如」と識者バッサリ

  3. 8

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  4. 9

    黄川田地方創生相が高市政権の“弱点”に急浮上…予算委でグダグダ答弁連発、突如ニヤつく超KYぶり

  5. 10

    2025年のヒロイン今田美桜&河合優実の「あんぱん」人気コンビに暗雲…来年の活躍危惧の見通しも