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コトブキツカサ映画パーソナリティー

1973年、静岡県生まれ。映画パーソナリティー&映画心理カウンセラー。有働由美子、マツコ・デラックスと同じナチュラルエイトに所属。ハリウッドのエピソードから心理まで多角的に作品を網羅。水道橋博士も信頼を寄せる映画専門家。

三浦瑠麗サマには「あのこは貴族」を 歳を重ねて気づく“生きる価値”

公開日: 更新日:

 颯爽とメディアに登場し「朝まで生テレビ!」などでは男性年配者の評論家や政治家に対して鋭く切り込み、相手の発言に薄ら笑いで応える姿勢に賛否はあれど、熱心な支持者を集めたのも事実です。しかし夫の清志氏が業務上横領容疑で逮捕されると風向きは変わり、彼女の過去の発言や行動が批判されることも増え、現在では表舞台から遠のいています。

 そんな三浦瑠麗氏に今回処方したい映画は、「あのこは貴族」(門脇麦水原希子主演)です。一流大学に通う東京生まれで不自由なく育った内部生のお嬢さま・華子と、地方出身の美紀、2人の女性が本当の幸せを掴もうとする物語。

 親に頼れない美紀は、学費を稼ぐために夜職に精を出し、ラウンジで客として来店した幸一郎と出会い、いつしか美紀は都合のいい女に。一方、何一つ苦労せずに内部進学で大学を卒業、コネ入社した華子も、20代後半になって恋人にフラれ、状況は一転。慌てて婚活に走り、弁護士になった幸一郎と婚約。幸一郎はそれでも美紀との関係が続き……自分が置かれている環境に疑問を感じ始め、「私たちって東京の養分だよね」と自虐的に語りながらも人生のどん底から這い上がろうとします。2人とも年を重ねて“生きる価値”に気づくのです。

 メディアでの全能感あふれるコメントもシースルー喪服もSNSでシャンパンを飲む自分をさらすのも本人の自由です。ただ過度な承認欲求は己が疲弊するはず。

「あのこは貴族」を見ればその先にある本当の幸福と出合えるかもしれません。

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