著者のコラム一覧
てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。最新著「王者の挑戦『少年ジャンプ+』の10年戦記」(集英社)、伝説のテレビ演出家・菅原正豊氏が初めて明かした番組制作の裏側と哲学をまとめた著者構成の「『深夜』の美学」(大和書房)が、それぞれ絶賛発売中!

ダウンタウンと日本テレビの大きな転機となった1992年の「24時間テレビ」

公開日: 更新日:

「『24時間テレビ』を変えたいって言われたのを、われわれは履き違えていた(笑)」
松本人志日本テレビ系「ダウンタウンVSZ世代」8月12日放送)

 ◇  ◇  ◇

 1978年以降、毎年放送され、日本テレビの看板番組となった「24時間テレビ」。しかし、一時は低迷しながらもやめられない“お荷物”のような存在になっていた。そんな「24時間テレビ」のイメージを一新させたのが、92年の「24時間テレビ」だった。前年、史上最低視聴率を記録してしまい、大改革が求められた同番組は制作陣を若手に交代。その後に番組テーマソングとなった「サライ」を放送中に制作したり、「24時間マラソン」を初めて行ったのもこの年だった。

 そして何より、MCに「チャリティー」とは対極のイメージだったダウンタウンを起用したのだ。深夜のお笑い企画では、ほんこんにヘルメットをかぶらせた上で、浜田雅功(60)が大根で思い切り殴ったり、今田耕司のヘルメットにノコギリや電動ドリルを当てたりとやりたい放題。その過激な内容に苦情が殺到したという。その当時のことを松本人志(59)が振り返って笑った一言が今週の言葉だ。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    侍ジャパンに日韓戦への出場辞退相次ぐワケ…「今後さらに増える」の見立てまで

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    “新コメ大臣”鈴木憲和農相が早くも大炎上! 37万トン減産決定で生産者と消費者の分断加速

  4. 4

    侍J井端監督が仕掛ける巨人・岡本和真への「恩の取り立て」…メジャー組でも“代表選出”の深謀遠慮

  5. 5

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  1. 6

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋

  2. 7

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  3. 8

    矢地祐介との破局報道から1年超…川口春奈「お誘いもない」プライベートに「庶民と変わらない」と共感殺到

  4. 9

    渡邊渚“逆ギレ”から見え隠れするフジ退社1年後の正念場…現状では「一発屋」と同じ末路も

  5. 10

    巨人FA捕手・甲斐拓也の“存在価値”はますます減少…同僚岸田が侍J選出でジリ貧状態