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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。最新著「王者の挑戦『少年ジャンプ+』の10年戦記」(集英社)、伝説のテレビ演出家・菅原正豊氏が初めて明かした番組制作の裏側と哲学をまとめた著者構成の「『深夜』の美学」(大和書房)が、それぞれ絶賛発売中!

永野は“カウンター”な存在 予測できない不穏な存在であり続けたいのだ

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 芸人になってからは“普通”のことをやりたくなく、泥酔状態で舞台に上がったり、ライブの舞台転換を全裸でやったり「わざとルールをやぶって存在感を出そうとしていた」(テレビ朝日系「しくじり先生」20年7月13日)。28歳で「後輩に悪影響になるから」と事務所をクビになり、芸人として無収入に。結果、約20年もの間、地下芸人生活を余儀なくされた。

 そして「偶発的に生まれたんじゃなくて、ものすごく狙って」(同前)作った「ラッセンが好き」のネタでブレークを果たす。

「僕的には面白かったんですよ。何十年ダメだったのに、腰振って奇声あげて世に出るって、なんか最高だな」(双葉社「THE CHANGE」23年6月16日)と俯瞰して見ていた一方で、そのネタを見て「元気が出る」などと言われることに強烈な違和感があった。

 たくさんのテレビ番組に呼ばれるようになっても、テレビ仕様になることにも抵抗があった。「僕が影響を受けてきた音楽とか映画が根底にあるから、普通であることを許さない」(「文春オンライン」=前出)から、あえて誰からも求められないことをしていた。

「不穏であり続けたいんですよ。不穏って何が起こるかわからない。裏をかえせば予測不能」(同前)。だからこそ、永野は“カウンター”な存在であり続けるのだ。

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