【新春異色対談】松尾潔×今井絵理子 #3「政治家になるきっかけを与えてくれた私の息子は、もう19歳。プロレスラーになったんですよ!」

公開日: 更新日:

 新春お年玉対談の後編はSPEED今井絵理子が政治を志した理由、聴覚障がいのある息子のこと、そして日本のエンタメの未来について、かつての“家庭教師”音楽プロデューサー松尾潔と大いに語り合った。

 ◇  ◇  ◇

松尾「エリちゃんは政治活動はいつかはやろうと思っていたの?」

今井「まったく思っていませんでした。一人息子に聴覚障がいがあることが判明したのをきっかけに、復活したSPEEDの活動と並行して全国の障がい者施設などを訪問し、歌を届けたり講演をするなどのボランティア活動をしていたんです。その活動の中で自民党の参議院議員の山東昭子さん(前参議院議長)と出会いました。ある時、山東さんから食事に誘われたので『選挙応援の依頼かな』と思っていたら『あなたが出るのよ』と言われ、目が点になりました(笑)。ちょうどその頃、障がいのある子どもたちや保護者の方と交流を重ねるうちに、歌以外でもみんなが笑顔になれる空間をつくりたいと考えるようになり、NPO法人の設立を模索してた時期でした。障がいの有無にかかわらず全ての人が笑顔になれる社会をつくりたいと考えるようになっていたのですが、その手段に『政治』という発想はなくて。山東先生に『法律や制度を変えられるのは政治。本気で世の中を変えたいと思っているなら、政治の世界にいらっしゃい』と出馬を打診されたんです」

松尾「山東先生ご自身が、東映映画やテレビのクイズ番組で活躍された芸能界出身の方だから、そりゃあ説得力があるよね」

今井「私自身、チャレンジ精神を失いたくない、という気持ちも強くありました。いざ議員になってみると、霞が関でこの国のために尽力されている役人の方からも『SPEEDの曲を聴いて受験勉強していました』『SPEEDの曲に救われた』とお声をかけていただくこともあり、歌の力を再認識するとともに、今まで歌ってきて本当に良かったなぁと思います。一方で、日本では文化・芸術の地位はまだまだ低いなと痛感することもあります」

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    梅宮アンナ「10日婚」短期間で"また"深い関係に…「だから騙される」父・辰夫さんが語っていた恋愛癖

  2. 2

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  3. 3

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  4. 4

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  5. 5

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは

  1. 6

    “名門小学校”から渋幕に進んだ秀才・田中圭が東大受験をしなかったワケ 教育熱心な母の影響

  2. 7

    横浜流星「べらぼう」ついに8%台に下落のナゼ…評価は高いのに視聴率が伴わないNHK大河のジレンマ

  3. 8

    星野源「ガッキーとの夜の幸せタイム」告白で注目される“デマ騒動”&体調不良説との「因果関係」

  4. 9

    亡き長嶋茂雄さんの長男一茂は「相続放棄」発言の過去…身内トラブルと《10年以上顔を合わせていない》家族関係

  5. 10

    “バカ息子”落書き騒動から続く江角マキコのお騒がせ遍歴…今度は息子の母校と訴訟沙汰

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    梅宮アンナ「10日婚」短期間で"また"深い関係に…「だから騙される」父・辰夫さんが語っていた恋愛癖

  2. 2

    「時代と寝た男」加納典明(19) 神話レベルの女性遍歴、「機関銃の弾のように女性が飛んできて抱きつかれた」

  3. 3

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  4. 4

    山本舞香は“ヤンキー”より“令嬢”がハマる?「波うららかに、めおと日和」《ふかふみコンビ》で人気急上昇

  5. 5

    元横綱白鵬 退職決定で気になる「3つの疑問」…不可解な時期、憎き照ノ富士、親方衆も首を捻る今後

  1. 6

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  2. 7

    中川翔子「Switch2転売購入疑惑」を否定も火に油…過去の海賊版グッズ着用報道、ダブスタ癖もアダに

  3. 8

    横浜流星「べらぼう」ついに8%台に下落のナゼ…評価は高いのに視聴率が伴わないNHK大河のジレンマ

  4. 9

    中日・中田翔がいよいよ崖っぷち…西武から“問題児”佐藤龍世を素行リスク覚悟で獲得の波紋

  5. 10

    ドジャース佐々木朗希「今季構想外」特別待遇剥奪でアリゾナ送還へ…かばい続けてきたロバーツ監督まで首捻る