著者のコラム一覧
ラリー遠田お笑い評論家

1979年、愛知県名古屋市生まれ。東大文学部卒。テレビ番組制作会社勤務を経てフリーライターに。現在は、お笑い評論家として取材、執筆、イベント主催、メディア出演。近著に「松本人志とお笑いとテレビ」(中央公論新社)などがある。

令和ロマンは芸歴6年目 異例のスピードでM-1を制した規格外の存在

公開日: 更新日:

 2018年に霜降り明星が漫才の祭典「M-1グランプリ」で優勝したとき、時代が大きく動いた。彼らが20代の若さで優勝を果たしたことで同世代の芸人が注目されるようになり、空前の「第7世代ブーム」が起こった。

 そして、昨年末の「M-1」でも新世代のチャンピオンが誕生して、再び時代が動く音がした。高比良くるま(29)と松井ケムリ(30)のコンビ・令和ロマンは、芸歴6年目という異例のスピードで優勝の栄冠をつかんだ。

 彼らは何もかもが規格外の存在だ。慶応大学のお笑いサークル出身の高学歴芸人であり、学生時代からその名を轟かせていた。

 養成所を首席で卒業し、プロ1年目でワイルドカード枠(敗者復活システム)で「M-1」準決勝進出を果たした。20年には「NHK新人お笑い大賞」で優勝。実力派の若手芸人として業界内では有名だった。

 そんな彼らが昨年ついに「M-1」のファイナリストになった。決勝での戦い方も常識外れのものだった。

 まず、彼らは決勝のネタを4本用意していた。最大で2本しか演じないのだから、普通は2本だけを用意するものなのだが、彼らはその場の空気でネタを決めるために、あえて多めに準備していたのだという。これは異例のことだ。

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