阿部サダヲ&クドカン「ふてほど」で見せつけているのは“ドラマのTBS”の底力

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 1月スタートの冬ドラマも終盤戦に突入。全体的に世帯視聴率が低下している中、西島秀俊(52)主演のTBS日曜劇場「さよならマエストロ~父と娘のアパッシオナート~」だけが2ケタをキープして独走している。

「近年の日曜劇場にしては派手な展開はないものの、日曜夜9時にTBSのドラマを見る習慣がある層から脱落者を出さないのはさすが。ただ、配信やネットでの話題性という点ではあまりパッとしていないので、“今期ナンバーワン”とはなかなか言いづらいものがあります」(テレビ誌ライター)

 これまでの全話平均が10%台の「さよなら」に対し、平均7%台ながらもネットで盛り上がるのは、同じTBSの「不適切にもほどがある!」(金曜夜10時)だろう。散りばめられた“不適切”すぎる昭和ネタに加え、阿部サダヲ(53)演じる小川市郎の娘・純子役の河合優実(23)の“昭和の不良娘”ぶりに夢中になるオジサン層がその中心にいるようだ。

「出てくる昭和ネタがすべてリアルな思い出。1986年という設定ですが、実は微妙にズレがあるところがいくつかあって、それはあえて当事者世代に得意げに語ってもらうという狙いがあるんじゃないかなと思います。平成から令和にかけての急激な時代の変化に何とかついていこうと奮闘しているオジサン世代が、ほんのちょっとだけ生き生きと語れるネタをテレビが提供してくれるのは、うれしいこと」(テレビコラムニストの亀井徳明氏)

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