阿部サダヲ&クドカン「ふてほど」で見せつけているのは“ドラマのTBS”の底力

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 テレビ業界では昭和だけでなく、1990年代や2000年代も含めた“懐かしネタ”は音楽番組やバラエティーでも引っ張りダコ。そんな中、前クールにフジテレビのドラマ「うちの弁護士は手がかかる」でムロツヨシ(48)が随所に昭和の話題を出してきたり、橋本環奈(25)が主演した「トクメイ!警視庁特別会計係」のオープニングに昭和のエンタメネタを使って40~60代のオジサンに刺さる工夫をしてきた。

 前出の亀井徳明氏は「そういう流れの中で、『ふてほど』を見て思い出したことがある」と、こう続ける。

「1990年代初期、フジテレビが“月9”を筆頭にドラマやバラエティー番組で高視聴率を連発していた頃、フジテレビのあるプロデューサーが《今はたまたまウチのほうが数字がいいけど、やっぱり昭和の王者だったTBSのドラマの底力は脅威。プロデューサーと脚本家と演出家と演者さんの関係性が伝統的にしっかりしていて、一朝一夕にはとても追いつけない》と話していたんです。昭和ネタがテレビに溢れている今、連ドラで昭和をメインにした『ふてほど』が評価されているのは、結局そういうことなのかもしれないな、と」

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