著者のコラム一覧
てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。「芸能界」というビジネスは、いかにして始まったのか。貴重な証言を収録した「芸能界誕生」(新潮新書)。伝説の番組「アメリカ横断ウルトラクイズ」を基に描く青春群像ノンフィクションノベル「史上最大の木曜日 クイズっ子たちの青春記」(双葉社)。2つの最新著が絶賛発売中!

鈴木亮平は肉体と精神を極限まで役に近づける「変態」なのだ

公開日: 更新日:

 鈴木が恐ろしいのは増量だけでなく、極端な減量もいとわないこと。翌15年の「天皇の料理番」(TBS系)では、病床に伏せる役を演じるために20キロ減量した。その直後には15年公開の映画「俺物語!!」(東宝)で「身長2メートル、体重120キロ」という設定のキャラクターを演じるため、首回りの筋肉を重点的に鍛え、30キロ増量。18年の大河ドラマ「西郷どん」(NHK)では、100キロ近くまで体をつくった。

「ノートをつけずに筋トレするのは、羅針盤を持たずに航海に出るのと一緒ですよ」(フジテレビ系「アウト×デラックス」14年12月4日)という彼は、理論的に56キロから98キロまで増減を繰り返しながら、肉体改造をしているのだ。

 俳優の体づくりは特殊なため、ほとんどが独学。試行錯誤をしながら行ってきた。その経験から、「俳優による俳優のための、現場での体のつくり方と見せ方」という冊子を自作したという。それを「本気の人」には渡し、情報を共有していると冒頭の番組で語っていた。現在の通常体重を聞かれた際も「分からないですね、量らなくなりました」と答え、「変態だわ……」と中居を絶句させていた。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    もしやり直せるなら、入学しない…暴力に翻弄されたPL学園野球部の事実上の廃部状態に思うこと

  2. 2

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  3. 3

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  4. 4

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???

  5. 5

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  1. 6

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  2. 7

    JLPGA専務理事内定が人知れず“降格”に急転!背景に“不適切発言”疑惑と見え隠れする隠蔽体質

  3. 8

    「俳優座」の精神を反故にした無茶苦茶な日本の文化行政

  4. 9

    (72)寅さんをやり込めた、とっておきの「博さん語録」

  5. 10

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動