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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。最新著「王者の挑戦『少年ジャンプ+』の10年戦記」(集英社)、伝説のテレビ演出家・菅原正豊氏が初めて明かした番組制作の裏側と哲学をまとめた著者構成の「『深夜』の美学」(大和書房)が、それぞれ絶賛発売中!

「生き方を真似」…憧れのアノ人の哲学に通じる生瀬勝久の変幻自在な演技

公開日: 更新日:

「もともとNGみたいな芝居なんで、線引きが難しいんですよ」
 (生瀬勝久/フジテレビ系「ぽかぽか」9月11日放送)

  ◇  ◇  ◇

 数多くの映画ドラマに出演し、強烈なインパクトで存在感を放っている生瀬勝久(63)。ほとんどNGを出さないと共演者が評したことを受け、生瀬本人が冗談交じりに語った言葉を今週は取り上げたい。

 同志社大時代は、のちにカズレーザーメイプル超合金)や東ブクロ(さらば青春の光)らを輩出した「喜劇研究会」や、学内の劇団に所属していた。彼が出ている舞台を見た辰巳琢郎に「誘拐のように無理やり」(朝日新聞出版「週刊朝日」2020年1月24日号)誘われ、「劇団そとばこまち」へ。槍魔栗三助(やりまくり・さんすけ)の名で関西学生演劇ブームをリードし、コント番組「週刊テレビ広辞苑」(よみうりテレビ)や「探偵!ナイトスクープ」(朝日放送)など関西ローカルのバラエティー番組にも数多く出演していた。

 そうしたお笑い寄りのキャリアからか、彼が尊敬してやまないのは5歳年上の明石家さんま。「自分の5年後を見る気がするんです。こういう人になりたいなと。パワフルで、無駄なことばかり喋るという」(産経新聞出版「STAGE navi」vol.4=15年7月3日発売)と語り、さんまを「戦争という笑えない状況にあえて身を置かせたい」という着想から、2000年に舞台「七人ぐらいの兵士」の脚本を書き、共演を果たした。冒頭の番組で、その舞台を観劇したというゴリエ(ゴリ)はこう絶賛した。

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