春夏連続で地方大会を制した高校は甲子園で「来る」これだけの理由
春の京都大会を制した京都共栄が18日、延長十回タイブレークの激闘の末、4回戦で散った。相手は昨夏日本一に貢献したエース左腕・西村擁するノーシードの京都国際だった。
今夏は地方大会序盤で春の県や地区大会優勝校が軒並み姿を消している。
前日の17日には春の東京王者・東亜学園が東東京大会4回戦で敗退。春の広島を制した英数学館は3回戦でセンバツ8強の広島商の前に屈した。
15日には優勝候補筆頭の浦和学院が埼玉大会3回戦で滑川総合に敗れる大番狂わせ。同じ日、第1シードの長野商も3回戦で姿を消した。12日には今春の東海大会を制した三重がまさかの初戦敗退。春の島根大会Vの矢上も初戦で敗れた。
春夏連続で地方大会を勝つのは難しいのか。横浜の元部長・小倉清一郎氏はかつて日刊ゲンダイのコラムでこう語っていた。
「春に県で優勝すると、夏はライバル校の標的にされるため、しばしば番狂わせが起こる。春で得られる自信はプラスになるが、高校生だけに『春勝ったんだから夏も大丈夫だろう』という油断、慢心が必ず生じる。このマイナス面の方がはるかに大きい」