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牧村康正ジャーナリスト

1953年、東京都生まれ。立教大学卒業後、竹書房に入社し、漫画誌、実話誌、書籍編集などを担当。立川談志の初の落語映像作品を制作。実話誌編集者として山口組などの裏社会を20年にわたり取材。同社代表取締役社長を経て、現在フリージャーナリストとして活動。著書に「ごじゃの一分 竹中武 最後の任侠ヤクザ」「『仮面』に魅せられた男たち」(ともに講談社)などがある。

渡哲也「闘う家長の忍耐と狂気」(2)演技や批評においても遠慮も忖度もない“清冽な狂気”が哲也流

公開日: 更新日:

崩れた五社協定

「黒部の太陽」は大ヒットした

「黒部の太陽」(熊井啓監督)の製作で裕次郎が窮地におちいったことを知った慎太郎は東宝の幹部に会って理を説いた、というより少々オーバーに脅し上げた。

 もしこの記念すべき作品が映画会社の五社協定で阻止されれば、まず黒部ダムの事業主体で映画の共同製作者でもある関西電力が黙ってい… 

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