羽田美智子さんの天然ボケ、剛力彩芽さんの身体能力の高さにビックリ
今年もこの季節がやって来た。6月は熱海五郎一座の月。伊東四朗一座の旗揚げから21年。途中からは、伊東ではなく熱海、四朗ではなく五郎で、新橋演舞場に進出してからは、シリーズ第11弾(コロナで1年休演)。思えばほんとによくやってきた。始まった頃は皆40代だったのに、ついにオグちゃんこと小倉久寛さんは古希になり、私ももうすぐだ。かなり高齢化した座組だが、相変わらず頑張っている。
今回は羽田美智子さん、剛力彩芽さんをゲストに迎えた「黄昏のリストランテ~復讐はラストオーダーのあとで~」が6月2日から始まっている。
さすがにこれだけやってきたら設定も出尽くして、今回は料理の世界を描くことになった。ホールのセットとキッチンのセットを回り舞台の表と裏にしつらえ、グルグル回して役者が行き来する。タイミングが命の喜劇だ。
羽田美智子さんは、もうこんなにいい人が世の中にいるのか、というぐらいステキで可愛い方で、純粋過ぎてその天然ボケ具合がもうたまらなくおかしい。
裏になったキッチンのセットを見て「せっかくのセットなのに、お客さまには見えないわねえ」と真面目に言ったり(いや、だから回り舞台なんだけど)、顔合わせの挨拶で「早く皆さんと一味になりたい」と言って三宅さんに「それだと悪者ですよ」とつっこまれたり、今日なんかカーテンコールでドレスを着て颯爽と登場し、お辞儀をしたら前につんのめりそうになったり、いやあ、ほんと面白い。