(5)存在の合理性度外視「タワマンブーム」は峠を超えた…欧米と異なる趣向
マンション市場では、もう20年以上もタワマンブームが続いてきた。新築マンションは「必ず売れる」状態だった。リーマン・ショック直後のほんのわずかな時期を除いて、新築タワマンの販売が苦戦する、という状況はほとんどなかったと言える。ブームには必ず「終わり」がやって来る。それが今なのか、もう少し先なのかは分からない。ただ、そろそろ「峠は越えた」感は出てきた。
先ごろ、とあるリサーチ会社が「中古タワマンの値下がりが始まった」というデータを発表し、ちょっとした話題になった。実のところ、業界内では昨年から「下がり始めた」という共通認識が広がっていた。ここ数年が異常な値上がりだったから、市場の評価が下がり始めるのは当然の成り行きと言える。
今後は、日本人のちょっと偏った「タワマン愛」がいつ冷めるのか、に注目してみるべきだろう。価格が下がるだけではなく、ブームが終わって人気自体が衰える日も必ず来るはずだ。
そもそも「地上よりも高い所に住む」ということ自体に、何の価値があるのだろうか。少しばかり眺めがよいだけで、あとは面倒なことだらけではないか。
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