(11)内田眞由美は完全アウエーを跳ね返して優勝 誰もが「私がセンターに?」と考えられる「AKBじゃんけん大会」の妙味
誰もが呆気に取られた。2010年7月11日、代々木体育館での「サプライズはありません」コンサートを終えた直後、19枚目のシングル曲の選抜メンバーは「じゃんけん大会」で決めると発表された。プロデューサーの秋元康は、総選挙の結果と反応をこう受け止めていた。
「ファンのみなさんからも『やっぱりメディア露出が多いメンバーが有利だったじゃないか』という声が大きかった。僕としてはこういう声は無視できない。それにメンバーのなかにも同じように思っているコが少なからずいて、そのコたちのモチベーションが下がっているという報告も受けました」(「AKB48じゃんけん選抜 公式ガイドブック」10年9月発行)
その結果、全員にチャンスが与えられる方法にたどり着いた。
「じゃんけんは完全に平等ですから、自分がセンターになるという可能性も平等にある。だからリアルに考えられる。“私がセンターになったらどうしよう”“一度も選抜になったことがないのに、いきなり前列になったらどうしよう”と」(前掲「公式ガイドブック」)
驚きの発表にメンバーが唖然とするなか、1人だけガッツポーズを見せる少女がいた。1カ月半前、大島優子に宣戦布告をした内田真由美である。5月25日の劇場公演の終盤、チームKのキャプテンである秋元才加に話を振られると、内田は毅然とした表情で言い放った。


















