歌手・寺本圭佑さん 93歳にして“元気ハツラツ”大村崑さんとの貴重な出会いを語る
宝物はビデオメッセージ
大村さんには今年11月のコンサートにも来ていただきます。
話をしているうちにがんの闘病をしながら元気に歌っている先輩の山川豊さんの話になって、「サブちゃん(北島三郎)には何回も声をかけてもらったけど、これまで山川さんと一緒のことはなかったな」という話になり、来年2月1日のコンサートには山川さんにも出ていただくことになりました。
大村さんは10代で片肺を取っているので、若い時から健康にはとくに注意しています。僕が「歌の宅配便」というキャッチフレーズで全国を回っていることを知って「どれくらい回るの?」と聞かれたので、「15周年なので、『ほおずり』のキャンぺーンで全国1500カ所を回ります。今は2カ月で300カ所回りました」と言ったら「そんなんやれんの、すごいね」って。
コンサートの後、大村さんから「あんだけお客さんを喜ばせて、楽しませる人は少ない。体が一番大事だから体を壊さないように。陰ながら応援しています。15周年、バンザイ!」というビデオメッセージを送っていただきました。このビデオメッセージは僕にとっての宝物です。
(聞き手=峯田淳)
▽寺本圭佑(てらもと・けいすけ) 1976年11月、奈良県出身。2010年4月にデビュー。22年「折鶴夜曲~おりづるやきょく~」は第55回日本作詩大賞ノミネート。「ほおずり」は日本作曲家協会音楽祭奨励賞受賞。