著者のコラム一覧
てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。最新著「王者の挑戦『少年ジャンプ+』の10年戦記」(集英社)、伝説のテレビ演出家・菅原正豊氏が初めて明かした番組制作の裏側と哲学をまとめた著者構成の「『深夜』の美学」(大和書房)が、それぞれ絶賛発売中!

お笑いスランプ トレンディエンジェル斎藤のネガティブな魅力に再ブレークの予感

公開日: 更新日:

 私生活でも一時期、競馬にハマり、1000万円を超える損失を出してしまった。その補填をするためにTikTokで投げ銭をもらう配信を始めたそう。それは駆け出しの芸人がやるものでM-1王者がやるものじゃないのではないかとツッコまれても「プライドじゃ飯食えないから」(テレビ東京系「あちこちオードリー」25年7月30日)と力なく返した。

 相方のたかしによると「『M-1』を取ったことによって燃え尽き症候群になった」(「あちこちオードリー」23年11月1日)という。本人も「あの日、面白かっただけ」(日本テレビ系「大悟の芸人領収書」25年5月19日)とネガティブ。「満足いく毎日じゃない。毎日が楽しくない」と語る。

 その芸風から「明るい」と思われがちだが「高校時代は3年間で3言くらいしかしゃべらなかった」(同前)というほど暗い性格。だから、ひな壇などではまったく力を発揮できないという。Netflixの「トークサバイバー!」のオファーもあったが、うまくできないかもという理由で断ってしまった。

 そうした斎藤のネガティブな部分を吐露したトークがにわかに注目され始めている。大悟も「明るく振る舞ってた斎藤より、今の雰囲気の方がオモロいかも」(同前)と再ブレークを予感している。底抜けに明るいハゲネタの中にほのかに哀愁が漂うのは、斎藤のネガティブな魅力によるものに違いない。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    福山雅治「フジ不適切会合」参加で掘り起こされた吉高由里子への“完全アウト”なセクハラ発言

  2. 2

    文春が報じた中居正広「性暴力」の全貌…守秘義務の情報がなぜこうも都合よく漏れるのか?

  3. 3

    福山雅治のフジ「不適切会合」出席が発覚! “男性有力出演者”疑惑浮上もスルーされ続けていたワケ

  4. 4

    福山雅治、石橋貴明…フジ飲み会問題で匿名有力者が暴かれる中、注目される「スイートルームの会」“タレントU氏”は誰だ?

  5. 5

    福山雅治「ラストマン」好調維持も懸案は“髪形”か…《さすがに老けた?》のからくり

  1. 6

    福山雅治イメージ大暴落…「路上泥酔女性お持ち帰り」発言とファンからの"賽銭おねだり”が時を経て批判集中

  2. 7

    フジテレビ「不適切会合」出席の福山雅治が連発した下ネタとそのルーツ…引退した中居正広氏とは“同根”

  3. 8

    5億円豪邸も…岡田准一は“マスオさん状態”になる可能性

  4. 9

    福山雅治がフジ第三者委「有力番組出演者」と認めた衝撃…NHKの仕事にも波及不可避、ファンは早くも「もうダメかも…」

  5. 10

    福山雅治は自宅に帰らず…吹石一恵と「6月離婚説」の真偽

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    福山雅治「フジ不適切会合」参加で掘り起こされた吉高由里子への“完全アウト”なセクハラ発言

  2. 2

    福山雅治「ラストマン」好調維持も懸案は“髪形”か…《さすがに老けた?》のからくり

  3. 3

    夏の甲子園V候補はなぜ早々と散ったのか...1年通じた過密日程 識者は「春季大会廃止」に言及

  4. 4

    参政党・神谷宗幣代表 にじむ旧統一教会への共鳴…「文化的マルクス主義」に強いこだわり

  5. 5

    【広陵OB】今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  1. 6

    福山雅治、石橋貴明…フジ飲み会問題で匿名有力者が暴かれる中、注目される「スイートルームの会」“タレントU氏”は誰だ?

  2. 7

    広陵問題をSNSの弊害にすり替えやっぱり大炎上…高野連&朝日新聞の「おま言う」案件

  3. 8

    桑田真澄が「KKドラフト」3日後に早大受験で上京→土壇場で“翻意”の裏側

  4. 9

    参政党・神谷宗幣代表の「質問主意書」がヤバすぎる! トンデモ陰謀論どっぷり7項目に政府も困惑?

  5. 10

    「時代に挑んだ男」加納典明(38)同年代のライバル「篠山紀信と荒木経惟、どっちも俺は認めている」