杏里ライブに5000人が熱狂! 衰え知らずの64歳“シティーポップの女王”さらなる進化
一瞬の暗転の後、ギターの音色が鳴り響くと、《角松敏生だ!》と悟ったファンの悲鳴にも似た歓声が前方から湧き出た。それはやがてさざ波のように会場全体に広がっていったという。ギターを抱えた角松は2曲を演奏、さらに「I CAN'T EVER CHANGE YOUR LOVE FOR ME」を杏里とデュエットして観客を魅了した。2人の会話ではこんなこぼれ話も。
「杏里さんの大ヒット曲『悲しみがとまらない』の作詞は康珍化さん、作曲は林哲司さん、プロデュースが角松さんです。あの曲はまず角松さんが2人に『友達に彼氏を取られちゃったって曲を書いて』と依頼。それでできた詩の内容は、康さんの知り合いの実話なんてエピソードが飛び出して会場も大盛り上がりでした」(前出の音楽誌編集者)
このライブを鑑賞していたという芸能ライターのエリザベス松本氏は「杏里さんのライブには何度も足を運んでいますが、今回は20代とおぼしきお客さまが増えたなという印象。昭和ブーム、シティーポップブームが間違いなく来ていることを肌で感じました。海外の方もちらほら。アルバム外ですが『CAT'S EYE』『思いきりアメリカン』『オリビアを聴きながら』なども歌唱され、客席は最初から最後まで盛り上がりっぱなしでしたね」と明かす。