「穢れなき者へ」マイクル・コリータ著 越前敏弥訳

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「穢れなき者へ」マイクル・コリータ著 越前敏弥訳

 父親殺しの罪で服役していたイズレルは、15年ぶりに故郷のメーン州、サルヴェーション・ポイント島に戻った。亡き祖父は島で造船所を経営、父は漁師だった。しかし、漁場が禁漁区に指定され島は衰退が激しい。

 ほそぼそと漁をして暮らすイズレルは、ある日、漂流する豪華クルーザーを発見。乗り込むと、男が7人死んでいた。被害者2人は上院議員の椅子を争う候補者で、その1人はイズレルの事件の担当検事だった。第一発見者のイズレルは、島の保安官補で叔父のスターリングから疑いの目を向けられる。

 同じころ隣のレッジ島で父親の虐待に耐えて生きる少年ライマンは、隠れ家にしている空き家で負傷した女と出会う。

 孤独を抱えた3人が出会い、事件の真相を解き明かす傑作ミステリー。

(新潮社 1265円)

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