鷺宮製作所・竹丸和幸はドラ1指名公表の巨人が獲得なら「いきなり開幕投手」まである
「大学、社会人のナンバーワン投手でしょう」
セ・リーグのスカウトがこう言った。
ドラフト会議前日の22日、巨人が1位指名を公表した鷺宮製作所の左腕・竹丸和幸(23)のことだ。
崇徳(広島)、城西大時代は控え投手だったが、社会人の鷺宮製作所に入って先発を経験。2年目の今年は3月のスポニチ大会で好投して初優勝の原動力に。8月の都市対抗はエースとしてTDKとの初戦に先発して6回2安打1失点、8奪三振で勝利投手になった。
「何より制球がいい。147~148キロのストレート、スライダー、チェンジアップを両サイドに投げ分けられるうえに、球質もいい。キレがあり、いずれも勝負球に使える。緩急をつけた投球ができるので立ち上がりから安定しているし、大崩れしません。左腕では明大の毛利、右腕では青学大の中西の評価が高いですが、彼らと比べてもワンランク上じゃないでしょうか」(前出のスカウト)
178センチ、75キロ。プロの投手にしては小柄とはいえ、「肩のスタミナが不安でしたけど、9回を投げられるし、心配ない。欠点というか、課題らしい課題は、ないんじゃないですか?」(同)。