著者のコラム一覧
荒井宏幸クイーンズ・アイ・クリニック院長

クイーンズ・アイ・クリニック院長。医学博士・眼科専門医。医療法人社団ライト理事長。みなとみらいアイクリニック主任執刀医。防衛医科大学校非常勤講師。

シャワーを目に当てると「疲れ目」が改善される?

公開日: 更新日:

 42度のシャワーを閉じた目に当てると、視力が回復し、目の疲れが改善される──?

 前回に続きドライアイを取り上げる予定でしたが、先日こんなネタがSNSで話題になっていたので、眼科医としてお話ししたいと思います。

 SNSの投稿には「やめておくべき」「温感マスクと同じ効果と思われるから問題ないのでは?」とさまざまなコメントが書き込まれていたようです。まずこの投稿の大きなポイントは「目を閉じている」ということ。

 以前この連載で、開いた目の中にシャワーを直接当てて「目を洗う」ことを習慣としている人がいることをお話ししたことがあります。「開いた目」にシャワーの水を直接当てる。これはもう絶対にNGです。なぜか。水道の水で洗うとアメーバ感染を起こす恐れがあるからです。

 カルキ(塩素消毒)で消毒されるのは細菌だけで、水道水の中の原虫(微生物)は消滅しません。このアメーバを消滅させる機能が目にはないのです。アメーバが目に入ると、たとえば黒目に小さな傷ができていた場合、そこから感染して最悪は失明に至る可能性もあります。

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