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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。最新著「王者の挑戦『少年ジャンプ+』の10年戦記」(集英社)、伝説のテレビ演出家・菅原正豊氏が初めて明かした番組制作の裏側と哲学をまとめた著者構成の「『深夜』の美学」(大和書房)が、それぞれ絶賛発売中!

「自然体の演技」を自然にこなす 夏帆の「普通」でいられる魅力

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 バカリズムは自分が脚本を書くとき、長ゼリフは書かないようにしていると言っている。「だいたい、それを割るようにしてるんです。途中に相づちを入れたり。役者さんって、相づちに関してもちゃんと文字に起こして入れないと、読んでくれない」(毎日放送「ごぶごぶ」2021年1月19日)と、通常の脚本では省略されがちな相づちを細かく入れることで会話のリアリティーを生んでいるのだ。

「ブラッシュアップライフ」で夏帆は役作りはしなかったという。「逆に言えば、もしかしたらそれが役作りになるのかもしれないというくらいで」(「リアルサウンド」23年2月5日)と。脚本を読んだ時点では「没個性」だと思っていたが、実際に演じてみると自然と個性が浮かび上がってきたそう。

 ところでバカリズムは「僕の脚本するドラマに出てる人はみんな良い人なんです。人気よりも人柄で選んでるから」「現場の空気があるから。そこは絶対条件」(ニッポン放送「バカリズム ザ・ラジオショー」25年3月25日)と語っている。

 実は夏帆は20代前半の頃は、自分と向き合って心を閉ざしていた「鎖国時代」があったと冒頭の番組で明かしている。だが、ある時期を境にオープンマインドになった。同世代の「戦友」仲野太賀は、そのきっかけが「徹夜で『桃鉄』をやった日」ではないかと同じ番組で語っていた。司会の笑福亭鶴瓶も夏帆の魅力を「普通」であることだと言う。

 それはとても難しいことだが、だからこそ「自然体の演技」が自然風ではなく、ちゃんと自然にできるのだ。

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