金貨20万円がわずか1万5000円?「田中貴金属」かたる偽広告が横行…代引きでも安心できない理由
インスタグラムを眺めていると、見慣れた老舗の名前が目に入る。
「田中貴金属」と銘打ったメイプルリーフ金貨、24Kピュアゴールド。1枚わずか1万5000円。
《30年前の金価格、今日だけ解禁。急いで…!》
「残り11枚」の表示にせかされて注文すると、10日ほどで荷物が届く。玄関で代金を払い、箱を開ける。金貨に磁石を近づけると、くっついた──。
消費者庁が9月3日に公表した偽サイトの手口だ。2025年10月以降、田中貴金属工業やミキモトをかたるSNS広告から商品を買った人からの相談が、各地の消費生活センターに相次いでいるという。
同庁が届いた金貨を検査機関で調べたところ、主な成分は銅7割、鉄2割。質屋に持ち込んで「偽物だ」と言われた人もいた。数字だけを見れば、不自然なほど安い。本物なら地金の値段だけで18万円を超える金貨が、1万5000円。12分の1以下だ。
それでも、なぜ人は買ってしまうのか。


















