(1)「喉が痛い? 風邪ですね」…内科医の診断の大間違い
私は東京・上石神井で20年、開業医をしています。専門は耳鼻科。新型コロナ流行以降、過剰な不安を感じて受診される患者さんがしばしばいらっしゃるな、と感じています。
現代はテレビの報道やスマートフォンから情報を得る機会が多くなり、その情報が正しいのか迷ったり、混乱したり、不安になったりしているのかもしれません。
しかし、正しい知識をもち、少し視点や考え方を変えてみたら、それほど心配することはありません。みなさんに安心していただくために、ちまたにあふれかえる健康と医療の情報を私なりに分析し、信じていいのか、いけないのか、またはこういう考え方、対応でいいのではないか、といったことを、これから4回に分けてお伝えしようと思います。
喉がイガイガする、ヒリヒリする、唾液をのみ込むと痛いなど、喉に違和感を覚えると、たいていの人は「風邪をひいたかな?」と疑い内科にかかります。内科医は聴診器で胸の音を聞き、「あーん」と開けた口の中をのぞき込み、「風邪ですね」と診断をくだし、患者さんも「ああ、風邪か」と納得し、喉の炎症を抑える薬やせき止め薬などを受け取る──よく見られる光景です。


















