「なぜ日本は米英中ソと戦ったのか」波多野澄雄著|複雑化した“4つの戦争”と日本の失敗の本質
「なぜ日本は米英中ソと戦ったのか」波多野澄雄著
「大東亜戦争」は、性質の異なる4つの戦争が重なり合った複合戦争だったと著者は説く。1937年から始まる「日中戦争」、「日米戦争」と「日英戦争」、そして終戦前後の「日ソ戦争」だ。
それぞれ戦場の様相が大きく異なる。日中戦争は無数の和平工作や謀略が交錯する「政治戦争」の様相を帯びた複雑な戦争だった。一方、太平洋を主戦場とした日米戦争は軍力や補給・輸送能力に依存し政治的に収拾する余地がほとんどなかった。東南アジアの密林を舞台とする「日英戦争」は、戦後の東南アジア諸国の内政や国際関係に大きな影響を与えた。そして、日ソ戦争は北東アジア全域の国際関係や地域秩序の形成に大きなインパクトをもたらした。
4つの戦争がどのように展開し、収拾されたのかを振り返りながら、日本の「失敗の本質」を読み解く終戦史研究。 (PHP研究所 1320円)


















