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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。最新著「王者の挑戦『少年ジャンプ+』の10年戦記」(集英社)、伝説のテレビ演出家・菅原正豊氏が初めて明かした番組制作の裏側と哲学をまとめた著者構成の「『深夜』の美学」(大和書房)が、それぞれ絶賛発売中!

高嶋政宏が“変態素顔”をさらす引き金となった2つの出来事

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 第1章から2章までたっぷりSMについて、とりこになったきっかけから魅力まで語り、「緊縛講座」に通ってるとかあけすけにつづる。第3章でやっとSMから離れ、子供時代の話になったかと思えば、その頃からエログロが好きで筒井康隆の小説に「勃ちまくって」いたと、やっぱりその手の話になっていく。

 第4章でも「サディスティックサーカス」などのアングライベントを語り、5章でようやくグルメ、6章で健康マニアの話になるも、第7章ではフェチの話に回帰。「女の子のマスカラを舐めとるのが好きだった」とか、「僕は普通の挿入には興味がない」などとつづっているのだ。

「ただひとつ興味があるのは、クスコ(膣鏡)という医療器具を肛門や膣に差し入れて、開いて中を見ること。(略)お尻や肛門は外じゃなくて中に興味があるんです」(同書)

 父・高島忠夫がうつ病になったとき、「あんなに陽気で元気でパワフルだった人が、病気になるとこんなにも別人のようになってしまうのか。人は永遠ではない」と実感した。


 そして東日本大震災で「人はいつか死ぬ」と改めて思った(同書)。だったら、今を楽しく過ごさなければ生きている意味はない。高嶋政宏はプライドや美学を捨て、人の目を気にせず「変態」をありのままにさらすことにした。

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