川口市「喜楽湯」アゲアゲ脱衣場から昭和の校舎チックな浴場へ

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 JR川口駅と西川口駅の西口からともに12分ほど歩くと、住宅街に煙突が見えてきた。2012年にリニューアルした老舗銭湯「喜楽湯」で、店先では曜日によって野菜販売や整体マッサージ、キッチンカーの出店があるそうっス。紺色のれんをくぐり、券売機で入浴料500円、サウナ代300円を購入し、フロントに渡すとサ室フックキーが付いたロッカーキーを受け取ります。タオルセットは別途80円とコスパよかね~。

 脱衣場はクラブみたいな雰囲気で、川口市出身DJムロのアゲアゲミックスが流れ、天井にはミラーボールが飾られていたんです。デッカイ全身鏡に映ったたるんだボディーとご対面して、浴場にお邪魔しま~す。

 脱衣場とは打って変わって浴場は天井が高く、昭和の校舎チックな造りが懐かしいなぁ。入り口に用意されたボディーソープとリンスインシャンプーを拝借して、ザバーッと汗を流したら、白湯にザブン。

「湯は井戸水を薪焚きしています」とオーナーの原延幸さん。季節に応じた薬湯などが楽しめ、当日はカボチャほっこり湯でした。鮮やかなオレンジ色で41.5度。湯船の端は少し深くなったハイパワージェット1床、その隣に冷水枕付き寝風呂が用意され、腰や足裏にマイルドなボボボが気持ちよかぁ。まろやかな湯に癒やされたら、レッツ・サウナですよ。

 ビート板を手にドアを開けると、遠赤外線ガスストーブを右に見ながら正面のストレート2段ベンチ上段にどっこいしょ。イイ感じに焦げた白木造りの座面はツルツルの耐熱樹脂で、スタッフが交換してくれるマットがピシッと敷かれていますよ。左右の壁にある10分計の砂時計の一つをひっくり返したら、熱波タイムスタートっス。

 設定は95度。満月照明1つの静かな空間は熱さに身をゆだねるのにピッタリですねぇ。熱さで所々黒ずんだ耐熱レンガも趣があります。輻射熱はマッタリと心地よく、鼻のチクチクも心地いいぞ。3分ほどで全身から玉汗が浮いてきて、6分ほどでダラッダラに。時々、ストーブがキンキンキンキンと、せわしなくきしむ音が熱さを感じさせますが、ほぼコンフォートサウナっス。

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