「1本で1日分」もマヤカシ 市販野菜ジュースに潜むリスク

公開日: 更新日:

 スーパーやコンビニに行くと、何十種類もの野菜ジュースが売られている。手軽に野菜を補給できると人気で「毎日飲んでいるから野菜を食べなくても大丈夫」なんていう人もいる。これで安心だと思ったら大間違いだ。

「1本で1日分の野菜を摂取できる」という宣伝文句の野菜ジュースがいくつもある。厚労省が推奨している1日の野菜摂取量は350グラム。スーパーやコンビニなどで売っているパック入りサラダは、大きい容器でも10グラム程度だから、クリアするにはかなりの量になる。それをたった100~200ミリリットル程度の野菜ジュースで本当に摂取できるのか。

「食品の裏側」(東洋経済)シリーズの著者で、食品添加物の専門商社に勤務していた安部司氏は言う。
「『1日分の野菜』とうたわれていますが、あくまでもジュース1本をつくるのに350グラムの野菜を原料として使ったというだけで、350グラム分の野菜に含まれている栄養素をすべて摂取できるわけではありません。しかも、市販の野菜ジュースは製造の段階で栄養素がほとんどなくなってしまうのです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  2. 2

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  3. 3

    阪神・佐藤輝明が“文春砲”に本塁打返しの鋼メンタル!球団はピリピリも、本人たちはどこ吹く風

  4. 4

    自民両院議員懇談会で「石破おろし」が不発だったこれだけの理由…目立った空席、“主導側”は発言せず欠席者も

  5. 5

    広末涼子「実況見分」タイミングの謎…新東名事故から3カ月以上なのに警察がメディアに流した理由

  1. 6

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃

  2. 7

    国保の有効期限切れが8月1日からいよいよスタート…マイナ大混乱を招いた河野太郎前デジタル相の大罪

  3. 8

    『ナイアガラ・ムーン』の音源を聴き、ライバルの細野晴臣は素直に脱帽した

  4. 9

    初当選から9カ月の自民党・森下千里議員は今…参政党さや氏で改めて注目を浴びる"女性タレント議員"

  5. 10

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」