漫画家 まつもと泉(55)さん 脳脊髄液減少症 ㊦

公開日: 更新日:

 ただ日常生活では「脱水」と「力むこと」には注意しています。この2つが髄液が漏れる要因なので、常に経口補水液を持ち歩き、重い荷物は病気を説明して持ってもらいます。

 30年以上続いた夜型生活、睡眠食事も規則正しく改めました。そして今、これまでの闘病記を作品にしようと執筆しています。脳脊髄液減少症に長年苦しんだ経験を経て、改めて創作意欲が湧いています。

 闘病中、温かい言葉で僕を励ましてくださったファンの皆さまにできる恩返しは、作品を発表することだと思います。また、長年の闘病中、いろんな面で助力し支えて下さった各出版社の皆さまにも心より感謝しています。最近外出できるようになり、漫画家仲間もイベントや飲み会に誘ってくださり、改めて「戦友」のありがたさも感じています。

▽まつもと・いずみ 1958年、富山県生まれ。84年連載開始の「きまぐれオレンジ☆ロード」は発売部数2000万部超。今夏、フランスで開催された日本の漫画カルチャーを集めたジャパンエキスポに招へいされ、海外でも絶対的人気を得ている。

【連載】独白 愉快な“病人”たち

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    米倉涼子“自宅ガサ入れ”報道の波紋と今後…直後にヨーロッパに渡航、帰国後はイベントを次々キャンセル

  2. 2

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 3

    彬子さま三笠宮家“新当主”で…麻生太郎氏が気を揉む実妹・信子さま「母娘の断絶」と「女性宮家問題」

  4. 4

    アッと驚く自公「連立解消」…突っぱねた高市自民も離脱する斉藤公明も勝算なしの結末

  5. 5

    ヤクルト池山新監督の「意外な評判」 二軍を率いて最下位、その手腕を不安視する声が少なくないが…

  1. 6

    新型コロナワクチン接種後の健康被害の真実を探るドキュメンタリー映画「ヒポクラテスの盲点」を製作した大西隼監督に聞いた

  2. 7

    違法薬物で逮捕された元NHKアナ塚本堅一さんは、依存症予防教育アドバイザーとして再出発していた

  3. 8

    大麻所持の清水尋也、保釈後も広がる波紋…水面下で進む"芋づる式逮捕"に芸能界は戦々恐々

  4. 9

    “行間”を深読みできない人が急増中…「無言の帰宅」の意味、なぜ分からないのか

  5. 10

    万博協会も大阪府も元請けも「詐欺師」…パビリオン工事費未払い被害者が実名告発