専門家が警鐘 子供に多発する食物アレルギーの「誤診」

公開日: 更新日:

 ある食物を食べた後に、アレルギー反応によって湿疹や下痢、嘔吐、まれに死に至るアナフィラキシーショックを起こすのが食物アレルギーだ。乳幼児に圧倒的に多く、日本での有病率は乳児10%、幼児5%という報告がある。しかし、専門家は「食物アレルギーではない『なんちゃって食物アレルギー』が少なくない」と指摘する。昭和大学小児科の今井孝成講師(日本アレルギー学会専門医)に話を聞いた。

■医師の検査結果で「誤解」のケースも

 食物アレルギーではないのに「食物アレルギー」と勘違いされる理由はいくつかある。

 まずは、医師に診せずに親が食物アレルギーと自己判断するケース。次に、医師が検査をすることなく食物アレルギーと診断するケース。

 さらに、医師の検査結果への誤解によるケースもある。食物アレルギーの確定診断は「問診→皮膚テストか血液検査、あるいは両方→食物経口負荷試験(以下、負荷試験)」が基本だが、問診がきちんと行われていなかったり、皮膚テストや血液検査の結果だけで診断されることが珍しくない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  3. 3

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  4. 4

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  5. 5

    坂口健太郎に永野芽郁との「過去の交際」発覚…“好感度俳優”イメージダウン避けられず

  1. 6

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  2. 7

    板野友美からますます遠ざかる“野球選手の良妻”イメージ…豪華自宅とセレブ妻ぶり猛烈アピール

  3. 8

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景