叶美香は咳止め薬で 急性アナフィラキシーショックの恐怖

公開日: 更新日:

「急性アナフィラキシーショック」という病名を初めて聞いた人も多いだろう。

 先日、叶姉妹の叶美香がこの病気で緊急入院して話題になった。医師に処方された咳止め薬を飲んだところ、その中にショック症状を引き起こす成分が含まれていたという。

 アナフィラキシーショックは体質に合わないものが体内に入ってきたときに引き起こすアレルギー症状のこと。そばアレルギーやスズメバチに刺されてショック死するのもこのアナフィラキシーショックだが、一番多いのが叶美香のように薬を服用して発症するケースだ。医薬情報研究所「エス・アイ・シー」医薬情報責任者で薬剤師の堀美智子氏に解説してもらった。

■防ぎようがない? アナフィラキシーのワナとは

「自分に合わない異物が体内に入ると、人間の体は抗体をつくろうという作用が過剰に活発化して敵を攻撃します。その結果、体調が悪化するのがアナフィラキシーショックです。インフルエンザや感冒、結核などの感染症にかかっているときに特に症状が出やすく、放っておくと呼吸困難で苦しみ、死に陥ることも少なくありません。医薬品には数多くの成分が入っていますが、この病気の怖いところは自分がどの薬のどの成分と相性が悪いかが分からないこと。そういう意味で誰もが直面し得る病気なのです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志氏はパチプロ時代の正義感どこへ…兵庫県知事選を巡る公選法違反疑惑で“キワモノ”扱い

  2. 2

    タラレバ吉高の髪型人気で…“永野ヘア女子”急増の珍現象

  3. 3

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 4

    中山美穂さんの死を悼む声続々…ワインをこよなく愛し培われた“酒人脈” 隣席パーティーに“飛び入り参加”も

  5. 5

    《#兵庫県恥ずかしい》斎藤元彦知事を巡り地方議員らが出しゃばり…本人不在の"暴走"に県民うんざり

  1. 6

    シーズン中“2度目の現役ドラフト”実施に現実味…トライアウトは形骸化し今年限りで廃止案

  2. 7

    兵庫県・斎藤元彦知事を待つ12.25百条委…「パー券押し売り」疑惑と「情報漏洩」問題でいよいよ窮地に

  3. 8

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 9

    大量にスタッフ辞め…長渕剛「10万人富士山ライブ」の後始末

  5. 10

    立花孝志氏の立件あるか?兵庫県知事選での斎藤元彦氏応援は「公選法違反の恐れアリ」と総務相答弁