人工関節で完治も “3Dプリンター”で膝痛とオサラバする

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 変形性膝関節症の治療が劇的に進化している。関節の疾患を専門にしている「苑田会人工関節センター病院」(東京・足立区)の杉本和隆病院長に聞いた。

 変形性膝関節症の症状は、膝の痛みだ。太ももの骨、すねの骨、膝の皿で構成される膝関節は軟骨で覆われている。この軟骨が加齢などですり減り変形すると、「膝関節にかかる衝撃を和らげる」という役割を十分に果たせない。そのため、太ももの骨とすねの骨がもろにぶつかり合い、痛みが出る。

「自覚症状を有する患者が1000万人、潜在的な患者(無自覚だがエックス線診断による患者数)は3000万人といわれています。今はジョギングブームです。ジョギングは膝に負荷をかけますから、10年後には患者が増加していると考えています」

 変形性膝関節症は、初期、中期、末期と進行していく。初期は、立ち上がった時や階段を下りる時に膝が痛い。中期では正座ができない。末期になるとO脚になり、膝をまっすぐ伸ばせなくなる。

「薬や注射、リハビリ、トレーニングなど、何をしても痛みが取れない場合、手術が検討されます」

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