作家・なかにし礼さん救った執刀医のひらめきと“神の一手”

公開日: 更新日:

 都合、5回の抗がん剤治療と12回の陽子線治療でがんは消えました。

■慌てず、うろたえず、シンプルに

 がんは根性で勝てるものではないと思います。がんがつらいんじゃなくて、私のうつ症状のように“抗がん剤がつらい”ってこともあります。そういうつらい時こそ、薬の出番。何が問題か、根本の見極めが必要です。

 切るしか選択肢はないのか、この病院でいいのか。手術は成功したといいつつ、術後に死ぬこともあります。名医であっても、自分の病状と相性がいいかどうかはわかりません。慌てず、うろたえず、シンプルに「自分が生きるためにすることは何か」を突き詰めて考えるべきです。

 もちろん、病気を治してくださるのはお医者さまたちです。最初にがんを見つけてくれた医師、実際に治療してくれた医師、皆さんが連携してくれたおかげで今がありますから。

 今は2週に1回、気晴らしに銀座のクラブに行く程度。ほかに趣味がありませんからねえ。銀座で仲間たちと会ってするおしゃべりが最高の息抜きです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    もしやり直せるなら、入学しない…暴力に翻弄されたPL学園野球部の事実上の廃部状態に思うこと

  2. 2

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  3. 3

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  4. 4

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???

  5. 5

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  1. 6

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  2. 7

    JLPGA専務理事内定が人知れず“降格”に急転!背景に“不適切発言”疑惑と見え隠れする隠蔽体質

  3. 8

    「俳優座」の精神を反故にした無茶苦茶な日本の文化行政

  4. 9

    (72)寅さんをやり込めた、とっておきの「博さん語録」

  5. 10

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動