扁桃肥大、鼠径ヘルニア…夏休み“子に受けさせたい”治療

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 放っておくと、最悪、飛び出している臓器が腐る「ヘルニア嵌頓」になる。女児の場合は腸でなく、卵巣が脱出する危険もあるという。6000例のそけいヘルニア手術をこなした外科医で「薬師台おはなぽっぽクリニック」(東京・町田市)の野口泰芳院長が言う。

「子供のそけいヘルニアは原因が先天性のもので、根治治療は手術以外にありません。男女の比率は男の子が8割ぐらいでしょうか」

 子供の手術は局所麻酔して2~3センチ切開脱出した部分を根元でしばり切除する「ポッツ法」が一般的だ。手術時間は15~40分で、日帰り手術が可能だ。手術費用の目安は、3割負担で3万~5万円だ。

「まれに再発し、大人になってから反対側に発症することも。同じ側の別の部位がヘルニアになるケースもあります」(野口院長)

 ちなみに「脱腸バンド」は脱腸部分を押し込むだけで、根本的な治療にはならない。

 近視の子供には「0.01%の低濃度アトロピン点眼治療」がある。

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