科学的根拠なくても 歯科医が語るデンタルフロスの有効性

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「歯ブラシだけでは口腔ケアは不十分。歯と歯の間の食べかすを取るには、デンタルフロスを使いましょう」――。歯科医師にこうアドバイスされた人も多いはず。ところが、口腔ケアにうるさい米国では「デンタルフロスはその効果を裏付ける十分なエビデンス(科学的根拠)がない」として信頼が揺らいでいるという。

■有効性を裏付ける研究がない?

 キッカケとなったのはAP通信の調査。過去10年間実施された25件のデンタルフロスについての研究データを検討したところ、フロスの使用を支持するにはエビデンスが弱く、信頼性が低いことが分かったという。

 米国では、5年ごとに改定する「米国人のための食事生活指針」などでフロスの使用を勧めている。この指針に記載されるためには、その内容がエビデンスに基づいていることが法律で規定されている。ところが、政府はAP通信の取材に対して「フロスの有効性を裏付ける学術的な研究がないことを認めた」という。その影響か、2016年に改定された指針にはフロスの項目が削除されたという。

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