相島一之さん 痔のクリニックで「厄介な病気」と言われ…

公開日: 更新日:

「病院のあてがまるでない」と言うと、先生がすばやく品川にあるNTT東日本関東病院に連絡をしてくださり、「このまますぐ新幹線で品川へ行ってください」と。「車で来てるんですけど」と言うと、「車は置いたままでいいです」と言われ、事の重大さを感じました。

 すぐに妻に電話をして、「厄介な病気って言われちゃった」と話しました。自分では平静を装ったつもりですが、妻には「あのとき泣いてたね」と言われるくらい動揺していました。

■「本当にラッキーだった」

 その日、NTT東日本関東病院ではCTの予約をするだけでしたが、後日、CT検査でこぶし大の悪性腫瘍が発覚。医師からは「最悪は骨盤内全摘で人工肛門、人工膀胱になる」と告げられました。ただ、続けて「でも、これが本当にGISTなら特効薬があります」と言うのです。「グリベック」という薬で、腫瘍を小さくしてから手術で切除するのがベストとのことでした。「でも、ウチではできないので」と紹介してくださったのが、がん研有明病院です。

 痔のクリニックから1週間そこそこで、がん研有明にたどり着けたことは本当にラッキーだったと思います。「ウチではできない」と言わずに手術して、がんを散らしてしまうケースもあると聞くので、名医に恵まれたなと思います。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    3年連続MVP大谷翔平は来季も打者に軸足…ドジャースが“投手大谷”を制限せざるを得ない複雑事情

  2. 2

    自民党・麻生副総裁が高市経済政策に「異論」で波紋…“財政省の守護神”が政権の時限爆弾になる恐れ

  3. 3

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  4. 4

    最後はホテル勤務…事故死の奥大介さん“辛酸”舐めた引退後

  5. 5

    片山さつき財務相“苦しい”言い訳再び…「把握」しながら「失念」などありえない

  1. 6

    ドジャースからWBC侍J入りは「打者・大谷翔平」のみか…山本由伸は「慎重に検討」、朗希は“余裕なし”

  2. 7

    名古屋主婦殺人事件「最大のナゾ」 26年間に5000人も聴取…なぜ愛知県警は容疑者の女を疑わなかったのか

  3. 8

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  4. 9

    高市内閣支持率8割に立憲民主党は打つ手なし…いま解散されたら木っ端みじん

  5. 10

    《もう一度警察に行くしかないのか》若林志穂さん怒り収まらず長渕剛に宣戦布告も識者は“時間の壁”を指摘