実は違う病気かも? 花粉症「薬が効かない」5つの理由

公開日: 更新日:

 花粉症は、目のかゆみもつらい。あまり強くない目のかゆみなら、鼻噴霧用ステロイドが効く。鼻噴霧用ステロイドを使ってもかゆみが治まらなければ、眼科を受診するべき。

④飲み始めが遅すぎないか?

 花粉症の薬はシーズンの初期に飲み始める。すぐに効かないからだ。

「抗ヒスタミン薬は比較的早めに効果を発揮しますが、ロイコトリエン拮抗薬は効果が表れるまで数日間かかります。クシャミ、鼻水、鼻詰まりに効くケミカルメディエーター遊離抑制薬やTh2サイトカイン阻害薬なら、効果が出るまで1週間程度と考えた方がいいでしょう」

免疫療法を検討するタイミングではないか?

「薬は正しく使えば100%の人に効きますが、症状は10%抑えられる程度です。花粉症の治療として2014年に保険承認された舌下免疫療法は、治療を受けた人の70~80%の人が効かず、しかし症状の抑制は30~40%と高い。症状が強く、年代も若めなら、免疫療法を始めるのも手です」

 今年中には、5歳以上から免疫療法が保険適用になる見込み(現在は12歳以上)。

 免疫療法は最低2年、理想は3~5年かかるので、途中で挫折しないように、家族一緒に受けることを大久保医師はすすめている。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  2. 2

    ドジャース大谷翔平が直面する米国人の「差別的敵愾心」…米野球専門誌はMVPに選ばず

  3. 3

    Snow Man目黒蓮と佐久間大介が学んだ城西国際大メディア学部 タレントもセカンドキャリアを考える時代に

  4. 4

    ポンコツ自民のシンボル! お騒がせ女性議員3人衆が“炎上爆弾”連発…「貧すれば鈍す」の末期ぶりが露呈

  5. 5

    高市新政権“激ヤバ議員”登用のワケ…閣僚起用報道の片山さつき氏&松島みどり氏は疑惑で大炎上の過去

  1. 6

    クマが各地で大暴れ、旅ロケ番組がてんてこ舞い…「ポツンと一軒家」も現場はピリピリ

  2. 7

    田村亮さんが高知で釣り上げた80センチ台の幻の魚「アカメ」赤く光る目に睨まれ体が震えた

  3. 8

    自維連立が秒読みで「橋下徹大臣」爆誕説が急浮上…維新は閣内協力でも深刻人材難

  4. 9

    ラウールが通う“試験ナシ”でも超ハイレベルな早稲田大の人間科学部eスクールとは?

  5. 10

    「連合」が自民との連立は認めず…国民民主党・玉木代表に残された「次の一手」