食事、呼吸、排泄が「老衰死」前の3つの特徴

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「死が近づくにつれ、呼吸がだんだんと乱れてくるのは、生きていくために最も原始的な脳幹の呼吸中枢が、最後まで頑張るからですね」

 最後は、下顎呼吸を行う。下あごを下げ、普段とは違う筋肉を使った補助呼吸である。

 見守る家族は、こうした症状を見て、「苦しいのか?」と心配するが問題ない。

 最後に、息を大きく吐き出す人がいる。これは、呼吸筋の最後の反射反応と言われている。

「家族がみとっている前で私は、『ご臨終です』などと、形式的な言葉は使いません。『長い人生、本当にご苦労さまでした』と、語りかけています」

【連載】「多死社会」時代に死を学ぶ

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