食事、呼吸、排泄が「老衰死」前の3つの特徴

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「自然死」(病気や事故以外の老衰死)は、どのようなプロセスをたどるのか。

 医学がこれほど発達している中で、実は「自然の摂理」である「老衰死」に関する医療データがほとんどない。死にいたるプロセスは、確かな医師に聞く以外にない。

「『平穏死』という生きかた」(幻冬舎)など死に関する多くの著書を持つ石飛幸三医師は現在、特別養護老人ホーム「芦花ホーム」(東京・世田谷区)の常勤医師。就任して今年で12年目を迎え、多くの自然死を見てきた。

 慶応大学医学部を卒業後、血管外科医としてドイツの病院、また「東京都済生会中央病院」では副院長も務めるなど、長いこと医療現場に携わり、治すことに専念してきた。しかし老衰を治そうとしても、治せないことが多くなってきた。

 老衰に対する医療の意味を考えてきて、高齢者の終の住処、特別養護老人ホーム芦花ホームの常勤医に転身し、300人に近い入所者の死をみとってきたという。

 石飛医師の死生観は、「死は自然の摂理で、親から命を受け継ぎ、その命を子どもに継がせるという繰り返し。本人の最期は、子どもがそれを学ぶ場面だ」と言う。

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