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永田宏前長浜バイオ大学コンピュータバイオサイエンス学科教授

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

子宮頸がん手術「30代ピーク」はセックス年齢低下が原因

公開日: 更新日:

 円錐切除は出血が少なく安全な手術です。しかし切除によって子宮頚部の厚みが減るため、再発などで繰り返し受けるにしても限度があります。また、頚部が薄くなれば妊娠の圧力に耐えられなくなり、流産や早産になりやすくなるともいわれています。30代の上皮内がん患者は約9000人。レーザー照射は2200件なので、残念ながら4人中3人が、少なくとも1回は円錐切除を受けている計算になります。

 30代の子宮体がんの新規患者数は約700人、2014年度でも800人に達していないと推定されますが、体がん患者の全員が子宮悪性腫瘍手術を受けたとしても、手術件数はそれを上回っています。つまり子宮頚がん(浸潤がん)と診断された人のうち、600人前後が子宮全摘を受けた計算になります。

 子宮体がんは30代ではまだ少なく、40代で一気に増えてきます。患者と子宮全摘のピークはともに50代。しかし60代や70代でもかなりの患者数、手術件数があります。

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