著者のコラム一覧
伊東春樹循環器専門医

日本循環器学会専門医、日本心臓病学会(上級臨床医、FJCC)。「けやき坂医科歯科クリニック」非常勤。

狭窄率だけでは危険を測れない 大半が前触れなしに発症

公開日: 更新日:

 何らかの前触れを知るのは困難だ。

心筋梗塞、心臓突然死を起こした人の大半が、何の前触れもなくです」

 プラークが大きくなると、それだけ血管は狭くなる。一方、心臓の動脈は、狭窄率が50%でも症状はない。75%以上の狭窄で、ようやく「胸が痛い」「圧迫される」という症状が出てくる。

「発症前の血管狭窄率を見ると、70%以上が2割。一番多いのは狭窄率50%未満で、6割以上が該当しました」

 狭窄率と治療の緊急性は必ずしもイコールではない。加えて、症状の有無と発症の危険度もイコールではない。「自分は大丈夫」と思っている人も、それは何の保証もないのだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    「高市早苗首相」誕生睨み復権狙い…旧安倍派幹部“オレがオレが”の露出増で主導権争いの醜悪

  4. 4

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  5. 5

    国民民主党「選挙違反疑惑」女性議員“首切り”カウントダウン…玉木代表ようやく「厳正処分」言及

  1. 6

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  2. 7

    パナソニックHDが1万人削減へ…営業利益18%増4265億円の黒字でもリストラ急ぐ理由

  3. 8

    ドジャース大谷翔平が3年連続本塁打王と引き換えに更新しそうな「自己ワースト記録」

  4. 9

    デマと誹謗中傷で混乱続く兵庫県政…記者が斎藤元彦県知事に「職員、県議が萎縮」と異例の訴え

  5. 10

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず