【声帯ポリープ】教師、歌手、アナウンサーが全国から殺到

公開日: 更新日:

 声がかれて困るのは、声を職業とする人――教師や保育士、歌手、スポーツインストラクター、アナウンサー、声優など。こうした患者が全国から集まるのは、音声障害の治療の豊富な実績があるからだ。治療の主体は病変を切除する「喉頭顕微鏡下手術」。田村教授がこれまで手掛けてきた手術数は2000例以上に上る。

「声帯ポリープや声帯結節は発声習慣に起因することが多い。元の声を取り戻すための治療法としては手術が5割、術後の創傷治癒や発声習慣の矯正が5割と考えています。したがって、良好な術後結果には、手術と術後のリハビリテーション(音声治療)が重要です。この両輪をきちんとできることが、音声障害の専門施設だと思っています」

 手術は前日入院で、全身麻酔で行う。喉頭鏡という器具を口の中に入れて、顕微鏡で拡大して鉗子やメスで病変を切除する。切除にかかる正味の時間は5~10分程度。手術時間が短いため、簡単な手術に思われがちだが、長さ1・5センチ程度しかない声帯にできた1ミリにも満たない病変を過不足なく除去し、元の声を取り戻す繊細な手術になる。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは

  4. 4

    柳田悠岐の戦線復帰に球団内外で「微妙な温度差」…ソフトBは決して歓迎ムードだけじゃない

  5. 5

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    ローラの「田植え」素足だけでないもう1つのトバッチリ…“パソナ案件”ジローラモと同列扱いに

  3. 8

    ヤクルト高津監督「途中休養Xデー」が話題だが…球団関係者から聞こえる「意外な展望」

  4. 9

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 10

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?