著者のコラム一覧
伊東春樹循環器専門医

日本循環器学会専門医、日本心臓病学会(上級臨床医、FJCC)。「けやき坂医科歯科クリニック」非常勤。

狭心症治療で長生きはできない 治療不要の声も

公開日: 更新日:

 再狭窄の問題もある。バルーンで狭くなった血管を広げる場合、再狭窄率は30~40%。バルーンを使って網目状の金属であるステンレスを膨らませ、狭窄部分を広げるステント留置術は、20%前後の再狭窄率。

 これらを改善するために開発された免疫抑制剤がコーティングしてある薬剤溶出型ステントは、再狭窄を起こしにくくするので、再狭窄率は5%前後に著明に減った。しかし、残念ながら、再狭窄が減っても再発は防げず、死亡率は下がらなかった。

 伊東医師は「もぐら叩きのよう」と言うが、これは「治療が1回で済むのではなく、また、あちこちに狭窄があることを考えると、心筋梗塞を起こさないため、元気で長生きするためには血管を広げることでは不十分。もとを絶たなきゃ駄目」という意味なのだ。

 しかし、非常に効果の高い方法がある。これをプラスすることで、生命予後がかなり良くなるのだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    映画「国宝」ブームに水を差す歌舞伎界の醜聞…人間国宝の孫が“極秘妻”に凄絶DV

  2. 2

    「時代と寝た男」加納典明(22)撮影した女性500人のうち450人と関係を持ったのは本当ですか?「それは…」

  3. 3

    慶大医学部を辞退して東大理Ⅰに進んだ菊川怜の受け身な半生…高校は国内最難関の桜蔭卒

  4. 4

    TOKIO解散劇のウラでリーダー城島茂の「キナ臭い話」に再注目も真相は闇の中へ…

  5. 5

    国分太一の不祥事からたった5日…TOKIOが電撃解散した「2つの理由」

  1. 6

    国分太一は会見ナシ“雲隠れ生活”ににじむ本心…自宅の電気は消え、元TBSの妻は近所に謝罪する事態に

  2. 7

    輸入米3万トン前倒し入札にコメ農家から悲鳴…新米の時期とモロかぶり米価下落の恐れ

  3. 8

    「ミタゾノ」松岡昌宏は旧ジャニタレたちの“鑑”? TOKIOで唯一オファーが絶えないワケ

  4. 9

    中居正広氏=フジ問題 トラブル後の『早いうちにふつうのやつね』メールの報道で事態さらに混迷

  5. 10

    くら寿司への迷惑行為 16歳少年の“悪ふざけ”が招くとてつもない代償