日焼けをするとなぜ黒くなるのか? 皮膚科医に聞いた

公開日: 更新日:

「日焼け」は太陽光(紫外線)による皮膚のやけど。なぜ、赤くなった肌の色がだんだん黒くなるのか。「池袋西口ふくろう皮膚科クリニック」(東京)の藤本智子院長は、「皮膚が紫外線からDNA(遺伝子)を守ろうとする防御反応」と言う。

「強い紫外線は皮膚の細胞のDNAに障害を与え、発がんの原因になります。それを防ぐために皮膚は『メラニン』という顆粒状の色素物質をどんどん作り出し、有害な紫外線を吸収したり拡散させたりするのです。黒くなるのは、そのメラニンの色素の色です」

 皮膚でもメラニンが作られるのは、体の表面を覆う厚さ約0.2ミリの「表皮」の部分。表皮は一番下から「基底層」「有棘(ゆうきょく)層」「顆粒層」「角質層」とあり、メラニンは基底層で作られる。

「表皮は最下層の基底細胞が分裂し、成熟に伴い上の層へ移行していきます。この基底細胞の約10個に1個の割合で、メラニンを作る『メラノサイト(色素細胞)』が存在しています。そして、メラノサイトは紫外線の刺激を受けると、木が枝を広げるように多くの触手を伸ばして、周囲の細胞にメラニンを渡すのです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    今オフ日本史上最多5人がメジャー挑戦!阪神才木は“藤川監督が後押し”、西武Wエースにヤクルト村上、巨人岡本まで

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希にリリーバーとしての“重大欠陥”…大谷とは真逆の「自己チューぶり」が焦点に

  3. 3

    日本ハム最年長レジェンド宮西尚生も“完オチ”…ますます破壊力増す「新庄のDM」

  4. 4

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  5. 5

    初の黒人力士だった戦闘竜さんは難病で入院中…「治療で毎月30万円。助けてください」

  1. 6

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  2. 7

    ドジャース佐々木朗希もようやく危機感…ロッテ時代の逃げ癖、図々しさは通用しないと身に染みた?

  3. 8

    ドジャース大谷翔平が“本塁打王を捨てた”本当の理由...トップに2本差でも欠場のまさか

  4. 9

    “条件”以上にFA選手の心を動かす日本ハムの「圧倒的プレゼン力」 福谷浩司を獲得で3年連続FA補強成功

  5. 10

    吉沢亮は業界人の評判はいいが…足りないものは何か?