皮膚科医が言う「イボ」って何? どうして盛り上がるのか

公開日: 更新日:

 イボって何なのか。どうして皮膚が盛り上がるのか。「山手皮フ科クリニック」(東京・高田馬場)の豊福一朋院長が言う。

「一般的に『イボ』は俗称で、イボ状の病変ができる皮膚病は数多くあります。しかし、皮膚科医が狭い意味で言う『イボ』は、通常は『ヒトパピローマウイルス(HPV)』が感染してできる『ウイルス性疣贅(ゆうぜい)』のことを指します」

 HPVはDNAの違いで150種類以上もの型が見つかっており、その型によって感染しやすい場所やイボの見た目が異なるという。

 子宮頚がんもHPVの感染が原因だが、その型は主に16型と18型。外陰部にできる性感染症の尖圭(せんけい)コンジローマは6型と11型。そして、手足や顔にできる一般的なイボは「尋常性疣贅」と呼ばれ、2型、27型、57型の感染でできる良性型だ。

「感染経路は、皮膚や粘膜にできた小さな傷からウイルスが侵入します。ですから、こすれる部位にできやすい。また、体の免疫力が低下すると、イボができやすかったり、数が増えたり、治りにくかったりすることが知られています」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    横浜流星「べらぼう」ついに8%台に下落のナゼ…評価は高いのに視聴率が伴わないNHK大河のジレンマ

  4. 4

    ドジャース佐々木朗希「今季構想外」特別待遇剥奪でアリゾナ送還へ…かばい続けてきたロバーツ監督まで首捻る

  5. 5

    中日・中田翔がいよいよ崖っぷち…西武から“問題児”佐藤龍世を素行リスク覚悟で獲得の波紋

  1. 6

    元横綱白鵬が突然告白「皇帝の末裔」に角界一同“苦笑”のワケ…《本当だったらとっくに吹聴しています》

  2. 7

    元横綱白鵬 退職決定で気になる「3つの疑問」…不可解な時期、憎き照ノ富士、親方衆も首を捻る今後

  3. 8

    阿部巨人の貧打解消策はやっぱり助っ人補強…“ヤングジャイアンツと心中”の覚悟なし

  4. 9

    山本舞香は“ヤンキー”より“令嬢”がハマる?「波うららかに、めおと日和」《ふかふみコンビ》で人気急上昇

  5. 10

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも